清水國明の「自然樂校&森と湖の楽園」で自然暮らし | 山梨県南都留郡富士河口湖町

清水國明 執筆原稿

2007年7月号

『ドゥーパ』

ドラえもんが河口湖の森と湖の楽園にやってくることになりました。

photo_01来春の新作映画、「のび太と緑の巨人伝」のキャンペーンとしてドラえもんの自然体験教室や、森つくり、秘密基地つくりができないかという申し出があり、夏からのイベントの集客に苦慮していたときだったので、即受け入れを決定しました。時々こんなおいしい話があるので、うちみたいな弱小会社もやっていけるのです。無料で世界ブランドのキャラクターが使えます。大喜びでしたが、よく聞くとイベントも無料でやらなければいけないとのこと。は?だとしたら製作コストや人件費は?・・・どうやら、ドラえもんがやってくるというだけで入場者が増えるので、それでよしとしなさいってことでした。ドラえもんお土産や、ドラえもんクラフト、ドラえもんドラ焼きなんかで一儲けできると、獲らぬ狸の皮算用していたらすべてNG.。だとしたらドラえもんの森にする施設建設の費用はどこから?やっぱうまい話ってそうあるもんじゃないですね。下手すると過剰投資で、思ったほど人が来なくて、来たとしても無料のお客さんばっかりで、やばいことになるかもしれません。「こうなったらドラえもんの森は全部手作りだぁ〜」と宣言したものの、春に一日だけ若い社員集めて夜中仕事したら、次の日から大量故障者が出て、えらいことになりました。今までのように、根性でおりゃーと完成させてしまうような、無理が効かない時代になっているようです。ですから朝の暗いうちから夜中まで、たった一人で工事を始めたのです。ユンボで穴を掘って池を作り、木を伐採して道を作り、秘密基地を建設してました。4日目の朝から一人、自主的に参加してくれる社員が。うれしかったですね。そして後半は僕より早く出勤して働くスタッフばかりになりました。青春ドラマみたいですが、実は後半は、疲れが溜まって、僕がそんなに早く起きられなくなったからですがね。ヘロヘロになってる僕を見かねて、周囲の人たちも本腰入れて手伝ってくれました。見事です。すばらしい施設になりました。ドラえもんの森でなくても、十分楽しんでもらえる森になりました。自画自賛ですが、自慢です。手作り人生の集大成です。

photo_02入り口から説明しましょう。まずは駐車場のゲート。これは僕が一日で仕上げた代物。いそいで屋根まで作ってから地面が坂になっていることに気づき、カウンターを水平に作りつけたら、すごく傾きが気になるようになり、壁板の張り方で錯覚修正。それから、先が二股になっているアカマツを柱にして、ドラえもんの森の入り口ゲート看板。ゲートを入るときれいな色瓦の粉砕砂利を敷き詰めた道路。最初に目に飛び込んでくるのが、丸太の巨大ピラミッド。長い滑り台が二本。お尻から火が出そうな傾斜角度です。階段、クライミングボード、ネットで登ります。その隣には、ジャイアンのカラオケ洞窟。楽器やマイクがあって大声で楽しめます。さらにステンドグラス、ウッドクラフト、絵手紙が楽しめる秘密基地クラフト工房。クラフトテーブルが並んでいます。その先へ行くと、秘密の隠れ家ティピーとのび太の漫画ツリーハウス。そしてドラえもんの秘密基地。丸太をたくさん立てた固まりの上に小屋があり、ここに登る階段が面白い。天辺から滑車ロープで滑り降りた先が巨大迷路の入り口になります。クライミング丸太壁、シーソー丸太橋、つるつる一本橋、ぐらぐら橋が迷路の中にあって、迷路と遊具がたっぷり楽しめます。見晴台の上からショートカットできる滑車ロープもあって、勇気がある人はすばやく迷路をクリアできる仕掛けになってます。迷路を出ると「ザリガニ・ニジマス池」。つかみ取りしたニジマスを焼いて食べることができます。

photo_03この施設の正式名称は「ドラえもんと遊ぼう!自然ふれあいの森」。フィクションのキャラクターですが、遊んでいるうちにリアルな自然にどっぷりで、本物の汗、感動を体感してくれたら成功です。今までの自然体験教育者は、テレビ漬けの子どもを憂うあまり、すべてリアルな自然体験だけを教え、体験させようとして失敗してきました。自然体験教室で、目いっぱい遊ばせていたつもりだったのに、終わった後、「先生、もうあそびにいっていい?」と言われてしまった自然体験のリーダーがいます。本当に面白い森ができました。結果、テレビより自然が楽しいと目覚めてもらえたら、と思っています。