清水國明 執筆原稿
2008年2月
『はいから』
森光子さんがいつも若々しく活躍しているのは、いい活躍の場があるから。何事も場が大事、という話です。
たとえば芸能人は、いい劇場で、満員のお客さんの前に立っているうちは、年老いることはありません。けれどお客さんが少なくなり、場末の劇場で地味に出演し始めると、たちまち、どっと老けてしまう。そのとき満員の大きな劇場を無理矢理にでも用意することができたら、温室栽培の野菜や果物のように、季節に関係なく、花も実も付けることができるのです。そんな、いつでも旬、の状態を保つことができる不思議な場を創造したいと思っています。
めまぐるしく栄枯盛衰が繰り返される世界で使い捨てられてしまう、いいもの、もったいないもの、をたくさん集め、アンチエイジングでエバーグリーンなパラダイスを建設するのです。大晦日に「年忘れにっぽんの歌」という番組がありますが、歳を忘れて元気になる「歳忘れにっぽんの歌」を毎日聞くことができる劇場なんてのはどうでしょう。全国ツアーに膨大な舞台装置を持ち歩いていた労力を常設劇場に集中させ、集大成としての最高のステージを作ることができる自分の劇場を持ってもらいます。この夢の実現には、投資家が喜んで参加してくる、よくできた事業計画と、みんなで理想郷を創り上げようと集う芸能人のノリが必要です。
僕はその二つが気持よく出会える場をつくろうとしています。これが意外と、思ったよりスムーズに進行してゆく気配です。そんなことが実現したらいいなぁ、と思う人が増えるほど、夢は現実に近づいてゆくのだそうです。今の世の中は、こんな風になったらいいなぁと思う人たちの意識が集合した結果、こうなったのですから、みんなが想ってくれるだけで、この構想は現実になります。今この時点で、いいものがいつまでも輝いている劇場の街が、本当に実現したらいいなぁと思ってくれた人たちをオープニングに招いて、共に喜びたいと思っています。
告知
57歳にして授かった長男の誕生を記念して、清酒「国太郎」を造り、販売することにしました。

親ばかと笑ってやってください。けれどこれが意外と旨い酒で評判も上々。よろしかったら一度是非お試しください。
全国の酒屋さんで。もしくは(株)北雪酒造まで。
新潟県佐渡市徳和2377番地2
Tel. 0259(87)3105