清水國明の「自然樂校&森と湖の楽園」で自然暮らし | 山梨県南都留郡富士河口湖町

清水國明 執筆原稿

2007年7月号

『月刊釣りフアン』

テレビのキャラクターで世界制覇しているブランド、「ドラえもん」が、なんと河口湖の森と湖の楽園にやってくることになりました。

来春の新作映画、「のび太と緑の巨人伝」のキャンペーンとしてドラえもんの自然体験教室や、森つくり、秘密基地つくりができないかという申し出があり、夏からのイベントの集客に苦慮していたときだったので、即受け入れを決定しました。「森と湖の楽園」に「ドラえもんと遊ぼう!自然ふれあいの森」ができました。来年の春に公開される映画は、自然や環境の大切さを伝えるというテーマなので、コンセプトもばっちりあっています。少し前、中国で偽のキャラクターを無許可で使ったアミューズメントが問題になりましたが、このドラえもんはすべて、関係する人たちの許可をもらっている、本物です。テレビのアニメキャラクターと自然体験がなじまないという人もいるかもしれませんが、インドアでテレビゲームや漫画に興じる子どもたちを野外に誘って、元気に走り回ってもらいたいというのは、自然体験教育に関わる人たちの悲願といってもいいでしょう。テレビのスイッチを切り、漫画を閉じて、リアルな自然体験をしましょう、と訴えています。けれどその成果は思うほど上がらず、ますます自然離れが加速しているのが現状です。考えてみれば僕らが言うよりも、生まれてからずっと生活の中心にあって、ともに過ごしているアニメのキャラクターに野外に出よう、と言って貰う方が説得力あるし、何より効果的です。

ドラえもんに誘われた森の中で目いっぱい遊んで汗を流して、こんなに楽しい自然をいつまでも楽しめるように守りたい、と自然との共生、環境の大切さを学んでくれたら目的達成です。

photo_01それにしても、ドラえもんがやってくるなんて、時々こんなおいしい話があるから、うちみたいな弱小会社もやっていけるのです。無料で世界ブランドのキャラクターが使えます。大喜びでしたが、よく聞くとイベントも無料でやらなければいけないとのこと。は?だとしたら製作コストや人件費は?・・・どうやら、ドラえもんがやってくるというだけで入場者が増えるので、それでよしとしなさいってことでした。ドラえもんお土産や、ドラえもんクラフト、ドラえもんドラ焼きなんかで一儲けできると、獲らぬ狸の皮算用していたらすべてNG.。やっぱうまい話ってそうあるもんじゃないですね。下手すると過剰投資で、思ったほど人が来なくて、来たとしても無料のお客さんばっかりで、やばいことになるかもしれません。「こうなったらドラえもんの森は全部手作りだぁ〜」と宣言。朝の暗いうちから夜中まで、一人で工事。ユンボで穴を掘って池を作り、木を伐採して道を作り、秘密基地を建設してました。4日目の朝から一人、自主的に参加してくれる社員が。うれしかったですね。そして後半は僕より早く出勤して働くスタッフばかりになりました。青春ドラマみたいですが、実は後半は、疲れが溜まって、僕がそんなに早く起きられなくなったからですがね。ヘロヘロになってる僕を見かねて、周囲の人たちも本腰入れて手伝ってくれました。見事です。すばらしい施設になりました。ドラえもんの森でないとしても、十分楽しんでもらえる森になりました。

photo_02入り口から説明しましょう。先が二股になっているアカマツを柱にした、ドラえもんの森の入り口ゲート看板。ゲートを入るときれいな色瓦の粉砕砂利を敷き詰めた道路。最初に目に飛び込んでくるのが、丸太の巨大ピラミッドです。長い滑り台が二本。お尻から火が出そうな傾斜角度です。階段、クライミングボード、ネットで登ります。その隣には、ジャイアンのカラオケ洞窟。楽器やマイクがあって大声で楽しめます。さらにステンドグラス、ウッドクラフト、絵手紙が楽しめる秘密基地クラフト工房。クラフトテーブルが並んでいます。その先へ行くと、秘密の隠れ家ティピーとのび太の漫画ツリーハウス。そしてドラえもんの秘密基地。丸太をたくさん立てた固まりの上に小屋があり、ここに登って天辺から滑車ロープで滑り降りた先が巨大迷路の入り口になります。クライミング丸太壁、シーソー丸太橋、つるつる一本橋、ぐらぐら橋が迷路の中にあって、迷路と遊具がたっぷり楽しめます。見晴台の上からショートカットできる滑車ロープもあって、勇気がある人はすばやく迷路をクリアできる仕掛け。迷路を出ると「ザリガニ・ニジマス池」。生き物に直に触れるという経験で、たくさんのスイッチがオンになります。つかみ取りしたニジマスを焼いて食べることもできます。

ドラえもんはフィクションのキャラクターですが、ここで遊んでリアルな自然にどっぷり浸かり、本物の汗、感動を体感してもらいます。本当に面白い森ができました。テレビより自然の方が楽しいと目覚める子どもを、大量生産するつもりです。来年の5月末まで開催しています。ぜひ!