清水國明の「自然樂校&森と湖の楽園」で自然暮らし | 山梨県南都留郡富士河口湖町

清水國明 執筆原稿

2008年3月号

『月刊釣りフアン』

近頃得をしたこと、というテーマの雑誌取材がありました。去年建てたログハウスの家屋調査があり、町役場の人が「これじゃあ清水さんがっくりされるでしょうね」と妻に申し訳なさそうに言ったこと。それが近頃一番うれしかったことです。立派なお宅ですね、と言われてがっぽり税金取られるより、価値がないと評価されて、税金が微々たるほうが断然いいです。このログの価値は建てた本人、住んでいる家族が一番分かっています。他人さんに評価、ランク付けされるものではないでしょう。他人にどう見えるかなんて、そんなことを気にしている自然暮らしではないのです。にしても税金てへんですね。ほっといてくれって感じです。

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もうひとつ得したこととして告白したのは、これはもう何年も前の話ですが、レギラー番組のゴルフコンペの景品に山口良一さんが宝くじを出して、それを僕が頂きました。忘れていたのですがある日調べてみたら、なんと100万円、当たってたのです。みんなに言うとたかられるので内緒にしていました。それが最近ばれて、みんなから大ひんしゅく。人間性を大いに疑われているのです。その時の100万円を何に使ったのかというと、すべて釣り道具。メガバスやPRO4の竿、アブのリール、それと気になるルアーてんこもり。それですっからかんになりました。今回の取材で、その竿見せてくださいと言われ、納戸からだしてみたら、あるはあるは。

でもとても残念なことが起きてました。気に入っている、何度もときめきをくれた竿の先が、無残にポキリと折れてたのです。ショックを隠しきれませんでしたが、釣りをしない人たちに運んでもらった自分のせいです。何度か荷物移動をしているうちに、何本か折れていたようです。特に値段も高く、気に入ってる竿だけが折れてるので、余計につらいです。まさかと思いますが、妻が腹いせに・・・。夫のロマン、妻の不満、て言いますからね。感度のいい竿のティップがそんなにデリケートなもんだと、釣りをしない人にはわからないようです。何本も束ねて、全国あちこち出かけてますが、記憶では自分のミスで竿先を折ってしまった経験はありません。もらたばかりの磯竿を、マネージャーに水洗いしといて、と頼んだ瞬間にポキッてことはありましたが。あと、トーナメント中、熱くなってボートでブッシュに突っ込んでいったとき、ポキポキっと枝が折れる音に混ざって、ポキッと、枝に引っかかったデストロイヤーの先端が折れた音がしたことも、そう言えばありました。すっかり記憶から消し去っていましたが。つらい思い出です。ラバージグが付いている竿があったので何度かキャスティングの練習をしてみました。覚えているもんですねー、いう場所にピタリとキャストできました。昔スキーに夢中になっていた時、オフシーズンにはもちろん滑ることができなかったのですが、イメージトレーニングだけ繰り返していて、そしてシーズンイン。なんとそれまでさほどできていなかったウエーデルンが、完璧にできるようになっていました。今回も頭の中だけで何回もキャストのイメージだけは繰り返していたので、もしかしたら飛躍的に腕が上がっているのかも。で以前、村田基さんがステージのパフォーマンスでやっていた技に挑戦してみました。ちょっと足を広げてスタッフを立たせ、首を傾けてもらいます。お腹の前に構えた帽子の中へ、首の横を通りすぎたルアーがターンして、股の間をくぐってスパンと入るスーパーテクニック。

頭に乗せたリンゴを弓で射るような、ちょっとスリリングな技です。嫌がるスタッフを説得して、目をつぶって立っていてもらいました.一投目は失敗。二投目はパンッと股間を直撃してスタッフがうずくまりました。あと一回だけと頼み込んだ三回目、見事に成功でした。こりゃもうちょっと練習したら、いい見世物になるかも、です。しばらくやっていなくて再開したらすごく上達していた。スポーツ選手が筋トレで使う「超回復」というのに似ているかもしれません。筋肉壊すくらいハードなトレーニングの後、スパッと休んで回復を待つと、休む前よりも筋力がついているという不思議な体のメカニズムです。釣りの技も休んでいたこの何年かの間に超回復して、すごい名人に成長していたのかも。こうなると4月22日に予定している琵琶湖への釣行がますます楽しみになってきました。スポーニングのど真ん中。数ミリの誤差で的確にネストへキャストして、見事にビックママを攻略してやろうじゃないですか。もれ聞こえてくる情報では、とんでもないでかバスが釣れるらしい。ラインの太さの見当がつかない、という贅沢な悩みを楽しんでいます。