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“忙楽しい社員研修”にこだわる理由を清水国明が語る

普段、あまり聞くことのない"忙楽しい研修"というフレーズ。

そこにこだわる理由を清水国明氏にインタビューしました。根幹にある実体験と共にぜひご一読ください。

2008年11月の夜。。。

2008年11月の夜

東京でTBSラジオの「国明の心と体、丸ごと健康」(日曜朝5時半ごろ放送)の収録をしてから車で河口湖へ。着いた時はもう10時を回っていたのに、施設にはまだ全員スタッフが残っていました。

そしてスタッフから、社員研修の人たちが僕の帰りを待っている、ときいて急いで研修会場へ。

そこには、大阪から来てくれたIT関係の会社の社長さんとスタッフのみなさん。こちらの皆さんは「強いチームを作る」というテーマでの社員研修でした。そこでせっかくの機会なので少し時間をもらい、僕たちの体験談、㈱ワークショップリゾートの経緯、現状を話すことにしました。

 そして、ストーブを囲みながら話したのは、去年から今年にかけてのわが社の激動の変化。

去年は40人いたスタッフが、今年は4人になり、それでも入場者数や売上は変わらず、劇的に経営状況がよくなった話。うちの社員がその場にいなかったら、都合のいい作り話に聞こえたかもしれません。
でも、実際みんなが頑張ってくれたおかげで、本当に危ないところを乗り越えることができたのです。
それまでは、どんなに売上を上げてもどんどん経費が流れ出てゆく、最悪の状態での経営。その時は、「そんなものを経営とは言わない。」と何人もの人に言われました。 しかも、いよいよ資金繰りが危うくなると感じた人たちは、次々と辞めてゆき、誰もいなくなりそうな勢い。 毎晩のように面談を行い、厳しい決断を迫られていました。

大化けしたスタッフ

清水国明

「例え一人になっても俺はやり続ける。一人で立ち上げてきた事業だから」と自分に言い聞かせるように言った言葉を、今の総支配人、中西は受け止めてくれたのです。
『この人はこんなでかい施設を、どうやって一人でやってゆくつもりなのだろう』それを見届けたい、せっかくここまでついてきたのだから、と中西はその時思ったそうです。『もしかしたら本当に…』と、ちょっとは期待もしたらしいですが。

それに比べて唐沢は、家族で長野から引っ越してきて、自然暮らし講座を受講して、やがてスタッフとして採用された男。釣りキチで、魚釣りのことしか頭にない。でも、チェーンソーや重たいものを扱わせたら社内で一番。そのせいか、飯も一番食います。そんな唐沢は、実は一年間、会社を病気療養のために休んでいて、みんなが退職の面談をやっているときに復帰の面談をしにやって来たという、変なやつです。
本人の自己紹介では、「鬱の症状が出て休んでいたとき、やっぱりここで働いてここで活躍するしかない、例えみんないなくなったとしても」と、心をきめて帰って来たと言っています。
どんな会社でもそうですが、みんなが次々やめてゆく時って、心が揺らぐものなのでしょう。
実は、田中もその流れの中で新天地を求め、いったん退職。他人の飯を食って気づいて、また戻ってきたのです。僕は、そんな人材は貴重だと思っています。自分が置かれていたそれまでの状況をはっきり自覚するだけでなく、会社としてこれからどうすべきかを掴んで帰ってきてくれるからです。そして戻ってきてからの活躍は目を見張るものがあります。お調子者なのであまり日頃は褒めないのですが、今では、経営を圧迫している家賃、地代の値下げ交渉、新規営業開発に積極的に取り組んでくれています。

次にお話しするのは、一番年長の松浦。
この松浦は驚くことに、都会型方向音痴。講演会の仕事のマネージャーとして伊勢の方へ同行させた時、チケットを預け、電車乗継の誘導を任せていたところ、全く逆方向の電車に。なんとか次の駅で降りてギリギリ仕事には間に合いました。そして、教育的指導をしていた帰りの電車でのこと、「いいか、前の日にちゃんと下調べして、どう動くのかシミュレーションしとくんだ。もう間違えるんじゃないぞ」と話を聞いている松浦が蒼い顔をしているんです。すると松浦は「すいません、この電車、名古屋ではなく、大阪に向かっています」と。 そんなエピソードのある松浦ですが、スタッフみんなの人気者です。そして、キャンプ場や足湯、大浴場の管理、各講座の準備で、なくてはならない男だとみんなから認められています。

清水国明

今、「㈱ワークショップリゾート」、「自然楽校」、「森と湖の楽園」を動かしているのはこの4人の社員たち。そしてパートではありますが、無農薬有機野菜の「ロハスの畑」の責任者三浦は、野菜作りに命を賭けていますし、オールラウンドの仙人藤原、お金に細かく、誰に対してもとっても厳しい経理の渡辺。この人たちの見事な連係プレーで、この会社が成り立っています。

 ただ一つ悔しいのは、僕がそんなに施設内でシャカリキに頑張らなくなったとたん業績や、モチベーションが上向いてきたことですかね。

運営資金がやばいので僕は外へ出て、外貨を稼ぐみたいに、広報宣伝としての芸能や資金繰りの仕事に特化して動き始めた時から、社内がいい雰囲気になって来たのです。
芸能の国明創研事業部の部長で私の妻でもある清水敬子は、カヌー一級インストラクター、食育、ベビーマッサージ、ボディマネージメントコーチ、パンコーディネーターなどの資格を取得して、新たなワークショップ開設に飛び回っているのですが、「私たちは資金繰りと、これからの取り組みのことだけ考えて、あとはみんなに任せていた方が、絶対にうまくゆきます」と断言しています。僕が関わらない方がスムーズなんだそうです。

確かに最近の結果を見て、ある時期からは、仕事を思い切って任せてしまうことが大切なのだと知りました。
そしてなにより、みんなが危機に直面して大化けしたこと。
目の前に倒産、解散の危険が迫って来た時、もう逃げられない状況に追い込まれて、ネズミが猫を噛んだのです。

危機に直面

危機に直面

僕たちは危機に直面したからこそ真剣に話し合い、本当にやりたいことをさらけ出せたのだと思います。その結果、今はやるしかない、一人3役、4役でこの危機を乗り切ろう。自分の未来と自分の家族、そしてみんなの幸せのために力を出し合い、心合わせて結果を出そうという強い結束が生まれたのです。
40人が4人になってしまったけれど、入場者は去年よりも多く、社員旅行や研修の団体も増えています。とんでもない頑張りで乗り切ってくれました。秋に入ってもその勢いは弱まっていません。
さらに嬉しいのは、社員研修旅行でやってきた人たちが、どんなセミナーを受けるより、実際目の前で必死に、でも底抜けに明るく、楽しく働く森と湖の楽園・自然楽校のスタッフにふれて交わる方が得るものが多い、と言ってくれることです。
僕らの会社がV字回復できたのは、すでにお分かりのように、経営がよかったのでもどこかのセミナーを受けたからでもなく、ひとえに「危機に直面」したおかげなのです。
自然の中でワークショップリゾートが行っている社員研修は、自然体験ではなく冒険です。命の危険に直面したとき、はじめて人は人のアドバイスに耳を真剣に傾けるようになり、危機を乗り越えるために仲間と力を合わせようとします。
火が熾せなければなにも食べられず、飢え死にしてしまうかもという恐怖、ターザンロープやシャワークライミングでは、仲間の協力がなければ落ちて大けがしてしまうかもしれないという不安。
危機を信頼と協力で乗り越えた経験と自信が、モチベーションのアップにつながるのです。

忙楽しい研修

 そして今、スタッフ皆が必ず口をそろえて言う言葉があります。

「このメンバーと一緒に仕事が出来ることが楽しい」「忙しいけど、仕事が楽しい」

誰に聞いても必ず「楽しい」という言葉が先に出てきます。
人間は、忙しさを苦しいと感じていると、やがて壊れます。だけど忙しいことが全然イヤじゃない場合は、全く苦にならない。忙しさを楽しいと感じ られるのは、結局体質なんでしょう。そこでこのような体質へ改善すべく、朝から楽しさてんこもりの忙しメニューを体験してもらおうというのが、僕らの社員研修です。

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